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[No.156] ホワホワ

450 * 400 / 78592byte(.png)
Artist とろろ 2008年04月20日(日) 05時17分 (1)
グニグニに足を取られて転んで下に落ちないように
慎重に歩いて上下の大きな渦の間を抜けていき
後ろを振り返って渦が見えなくなると
生きた心地がすると言うのかそんな感じがした。

薄暗い何も無い空間を歩いていくと
前のほうがだんだん明るくなってきた。

外に出られるのかなぁ。

グニグニしたのはその明るい場所につながっていて
その場所に近づいてくると
何かホワホワした綿のような草が淡く光っていた。

グニグニした道からその場所に踏み出すと
グニグニは一匹残らず落ちていった。

グニグニ、
落ちてどうなっちゃうんだろうって少し気になったけど
目の前一面ホワホワした草の光であふれてて
うわぁ〜すご〜い。
ってちょっと感動した。

手に取ってみたらふわんと顔のあたりまで浮き上がり
静かに消えていった。
膝下くらいのその草を踏みしめながら歩いていくと
踏まれた草はシューンと溶けて
歩いたところの足跡がそのまま光って残っていた。

ふと目の前に3本の柱が立っていることに気が付き
柱の上の方は何か生き物みたいのがいるらしく動いていて
何だろうってじっと見るとピタっと動きを止めた。
足元は明るくって上の方は暗いので
手にとどきそうなところにいるんだけど
何がいるのかはよくわからなかった。

へんなの。

ま、気にしないで行こうっと。




[No.155] 境界線

450 * 400 / 18951byte(.jpg)
Imagist とろろ 2008年04月18日(金) 07時53分 (5)
足元がとても不安定なので一歩づつゆっくり進むしかなかった。

ポッケの話からクリスティーヌは邪教で恐ろしい宗教みたいだから得体の知れない化物とか出てくるのかなぁ。
嫌だなぁ。

でも気味悪いのは今のところ足元のグニグニだけで
あたりは物音ひとつない静かな場所だった。

暗さとグニグニになれてきたとは言え
確認出来る物は何も無くて
延々ただ歩いているのも少し退屈になるくらいになってきたころ
空間の上下が大きな渦を巻いていることに気が付いた。

なんだろうと思ったけど
見るだけで凄い嫌な気分になり
渦の正体が自分の精神的にとても危うい場所というのがわかった。

この場所知ってる・・・・

長いこと塞ぎ込んでいた時期
自我が潰れる寸前、極限に達すると
ある場所に辿り着くことがたまにあった。
自分の精神がもたなくって分裂しそうになった時訪れる場所。

境界線

渦に落ちると自分が自分でなくなって終わりになるところ。

この渦を見ているだけで自分が崩れそうな不安におちいって
足元がよけいにおぼつかなくなる。

だけどもう今は大丈夫。
ここは何回も乗り越えてきた道。

・・・・

ふぅぅ〜
やっと大きく深呼吸することができた。




[No.154] 異界

450 * 400 / 16385byte(.png)
Artist とろろ 2008年04月16日(水) 03時38分 (2)
たまに自分が忘れていたことなんかも見れたりして
あー、そうだったんだって思い出したりしながら
廊下を進んで行った。

近所の木の枝から夏みかんを取って食べたのはいいけど
酸っぱすぎて唇がお化けみたいにかぶれたりとか
くっだらない記憶なんかも出てきたり・・・

笑ったり頭をかかえたりしながら
どんどん歩いていくと記憶の映像はだんだん薄れていき
完全に映像が消えたかと思うと
壁や床も溶けていくように無くなり
前に進めなくなった

しゃがんで手の平で前の地面を確認してみたけど手ごたえがなく
真っ暗な空間に一人取り残された感じで
どうしたらいいのかわからなく
心ぼそくなってニャオちゃんって言いながら
ニャオを撫ぜしばらくしゃがんでいると
ニャオの義眼がうっすらと光りだし
何も無くなっていたような足元から
グニグニした蛇かミミズみたいなのがあふれるように出てきて
それらが何百匹も絡み付いて
目の前空間に一本の道が出来た。

一匹一匹うねっていて寒気がするくらい気持ち悪かったっけど
ニャオの義眼にいる白い蛇みたいなやつが
やってくれているんだとわかって前に進むことにした。

前に踏み出すとグニ〜ってしたやつがグリグリ動き
余計気持ち悪く鳥肌がたった。

後ろを振り返ってみると
グニグニしながら絡みついていたやつらはほどけて
どこまでも続いているような真っ暗な底にぱらぱらと落ちていった。






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